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積みあげて 積みあげて 積みあがったその先に 一体、何があるというのだろう? 
サイトの名前
これは菜花の覚書のようなものですので、ご興味のある方のみ、お付き合いくださいませ。

サイトの名前の由来は菜花が好きな和歌からとりました。
最初は下の句をサイト名にするつもりでしたが、あまりに長いのでサイト開設2日前に急遽取り止め、上の句をサイト名に持ってきました。

『菜の花や 月は東に 日は西に』  与謝蕪村の句です。

たぶん、下の句は聞かれたことのあるかたが多いのではないでしょうか。
菜花はとある漫画の題名で初めて知りました。
その後、何となく忘れずにいたのですが、大学4年のときこの句の解説を聞き、その光景を思い浮かべた瞬間、恋に落ちました(笑






お時間のある方はほんのちょっとだけ、目をつぶって思い描いてください。
誰もが知っている菜の花畑。知っていますか?菜の花は素朴だけどとても良い香りがするのです。
そんな菜の花畑で空を茜色に染めながら沈んでいく太陽を見ているのです。
それだけでも圧巻な光景ですが、後ろを振り返ってみてください。
藍色の夜が広がる空に、満月にはわずかに欠ける月がただ静かに浮かんでいるのです、ぽっかりと。
月は十四夜、満月の1日前です。
月と太陽がこの句の通りに共演できるのはこの日だけなのだそうです。
ただの天体の運行といってしまえばそれまでですが、自然が織り成す、当たり前で、不変の光景に心を動かすことが出来るのは人間に与えられた特権だと、菜花は思います。

この句に恋に落ちてから、この光景が菜花の心の中に住んでいます。
時々忘れたり、行方不明になったりしますが(笑
イライラしたり訳もなく焦れたり、どうしようもなく嫌な人間になりかけたとき、この光景を思い出すようにしています。ほんのちょっとだけ、息をつくことを思い出させてくれるんです。イライラすることも焦れることも、嫌な人間であることも変わりないんですが、菜の花畑にいる自分を思い浮かべると、こんな卑小で愚昧な自分でもこの世界に赦されているような気が、するのです。

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